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仙腸関節の腰痛 機能解剖 関節面のタイプ 骨盤の運動 可動触診 ストレステスト ブロック フレクションテーブル

仙腸関節の原因による腰痛

[はじめに]
日常診療で、腰痛を訴え来院する患者の中で、腰椎に原因があるのか、仙腸関節に原因があるのか、痛みが出現する動作を指示し、術者が骨盤を把握し同じ動作をさせて痛みが、緩和したとき仙腸関節に機能異常があると考える。
脊椎の土台として重要な働きを持つ骨盤は、日常の動作や様々な運動、重い荷物の上げ下ろしなどで障害を受けることが多関節の可動性減少がある為に痛みが発生する場合と、関節の可動性亢進がある為に痛みが発生する場合がる。
一般的に、可動性減少の関節により生ずる疼痛は、体の動きに伴って起こるのに対し、可動性亢進の関節により生じる疼痛は、長時間、同じような姿勢をとっている場合に起こるとされているが、実際には鑑別しがたい。骨盤を把握し痛みが緩和した患者に、腸骨をどの方向に固定したときが、もっとも、痛みが少ないかを確認し骨盤の歪みを考察する。

[機能解剖]
骨盤は、対称にある一対の腸骨と五つの仙椎が癒合してできた仙骨とで構成されており、それらの三つの骨左右の腸骨と仙骨は仙骨と腸骨がつくる二つの仙腸関節と腸骨が前面で連結している恥骨結合で構成されている。


骨盤の男女差
女性の骨盤は幅広く、より開いて見えるまた、骨盤上口は大きく、より広く開口しており左右の坐骨結節間は遠くなっている。



骨盤を構成する仙腸関節は、強靭に外力に抵抗する力をもっており、仙腸関節の傾きは、骨盤の安定に重要な要素です。しかし、仙腸関節面の形状は耳介状の面をもち、個人差が非常に大きい為、左右の仙腸関節面が形態的に異なることが多く、仙腸関節がより垂直に近かったり、非対称である場合、仙骨から腸骨に直接連結する筋肉はない為に、その安定は靭帯にすべて負うこととなる。

さらに、女性の場合妊娠分娩による関節面の離開を受けやすいので、出産後に骨盤が不安定な状態になることが多いのが特徴。

仙腸関節の靭帯


前面より

恥骨結合の靭帯

恥骨結合

恥骨結合は、最小の動きしかない軟骨性関節(半関節)で、関節周囲の靭帯は強靭であり恥骨結合は、最小の動きしかない軟骨性関節で、関節周囲の靭帯は強靭であり簡単には脱臼しない関節にしてある。
しかし恥骨結合は、出産時にホルモンの作用により靭帯は緩み亜脱臼した状態となり骨盤が歪む大きな原因の一つである。

関節面の形状タイプ

仙腸関節関節面が”L字形”(a,b,c,)をしているものと、”長楕円形”(d,e,f)をしているものとに分類される。 "L字形” (a,b,c,)腸骨に対して仙骨が前傾する。




”長楕円形”(d,e,f)腸骨に対して仙骨が後傾し、垂直に近ずく。



仙腸関節は頭側から体重がかかると固定される(腸骨に対して仙骨が起きた状態、後屈)構造になっている。 この位置は、恥骨結合と後方の靭帯で固定した骨盤輪へ仙骨のくさびを深く打ち込んだ形となり、重量物を持ち上げるときは仙骨の後屈位(おきあがり時) となりもっとも強固な状態で、外力が加わっても動揺しない姿勢となる。

骨盤の運動

前屈

起立した状態から前に屈曲する運動は、先ず脊柱が前屈し始め、足の中央を貫く重力線に対して、しだいに股関節が後方に移動し骨盤が大腿骨頭の上で前屈する。
 この動きの中で、仙骨は左右の寛骨の間で前屈し、両側の寛骨は上後腸骨棘が互いに近づくようにしかも上前腸骨棘と坐骨結節は離れるように前屈する。
 仙易関節の動きがロックすると、体重の移動がスム−ズに後方に移行し、骨盤は大腿骨頭の上で大きく回転してゆく。



後屈

起立位からの後屈は、大腿骨頭が重力線の前方に移行し、脊柱が反る。この動きの中で、仙骨は両側の寛骨の間で伸展し、両側の寛骨は上前腸骨棘と坐骨結節が互いに近づき上後腸骨棘が離れるように伸展する。
仙腸関節での動きがロックすると骨盤は前方に移行してゆく大腿骨頭の上でさらに後屈してゆく。


側屈

仙腸関節の可動触診検査
仙腸関節のストレステスト
 ブロックテクニック